
ゴールデンウィークの初日、4月29日。
ティーンエイジャーのファッションの発信地である原宿のラフォーレミュージアムにて、
渋谷区の未来を占うトークセッションが行われました。
登壇者は渋谷区長の長谷部健氏、レノボ・ジャパン代表取締役社長の留目真伸氏、
渋谷区観光協会理事長の金山淳吾氏、タイムアウト東京代表取締役社長の伏谷博之氏、
そして司会にASOBISYSTEM代表取締役社長の中川悠介氏。
トークのテーマは渋谷区の観光ビジョンについて」
「渋谷区が世界最高の遊び場となるために」
「PLAY! SHIBUYAアプリが目指すICTツーリズムについて」などで、
渋谷区の新しい魅力を引き出す方法について様々な意見が交わされました。
中でも注目されたのが、レノボジャパンリリースしたアプリ
『PLAY! DIVERSITY SHIBUYA』について。

渋谷区観光協会の公認アプリとして誕生した渋谷区情報キュレーションアプリです。
最大の特徴は、アプリを起動させて渋谷区内を歩くと、
その近くで開催されているイベント情報や近くのお店のクーポン情報などが
自然にプッシュ通知されるという仕組み。
区内には300ものビーコンが設置されており、それを可能にしています。
自発的な検索だけでは自分の興味の範囲内のものしか手にすることがありませんが、
この仕組みを使う事で自分では考えもしなかったような情報に出会うことができます。
トークセッション内でレノボ・ジャパン代表の留目氏は、
かつての渋谷系ファッションについて着目し、
単なるアメカジがそこにいる人々によって”編集”され、
「渋カジ」や「キレカジ」へと変容し普及していった流れを説明。
今のIoTシーンに足りないのはその”編集”という視点だと指摘し、
このアプリではその問題に挑んでいると話しました。
新しいカルチャーはいつの時代もストリートから生まれます。
そのストリートにビーコンを設置し、そこからユーザーが情報をキャッチすることで、
果たして今後どのような変容が起こるのでしょうか。
アプリと渋谷の街が、また新たなるカルチャーの発信源となることが期待されています。